はじめに:ブラジルの新年は「真夏に花火」!日本の「静かな三が日」に戸惑い
こんにちは、ブラジル人パパです!
クリスマスが終わると、日本は一瞬にして「お正月」モードに切り替わりますよね。 このスピード感にも驚きましたが、僕にとって、日本の「お正月」は、クリスマス以上のカルチャーショックの連続でした。
なぜなら、僕の故郷ブラジルの新年は、真夏。 気温30℃を超えるビーチに、真っ白な服を着た人々が集まり、花火が打ち上がり、朝までパーティーで大騒ぎ…というのが常識だったからです。
そんな僕が、日本で息子(当時4ヶ月)と初めて迎えたお正月。 シン…と静まり返った元旦の朝。「こたつとみかん」でテレビを見る家族。お店はどこも閉まっている「三が日」。
「……静かすぎる!みんなどこに行ったの!?」
今日は、そんな南国育ちのパパが、日本の「静かなお正月」と、世界でも類を見ないユニークな文化「お年玉」にどれだけ驚愕したか、本音でお話ししたいと思います!
衝撃①:「お年玉」って何!?生後4ヶ月の赤ちゃんが”現金”をもらう文化
日本のお正月で、僕がクリスマス以上に衝撃を受けたのが、この「お年玉」という文化です。
妻の実家で「はい、これ…」と渡されたポチ袋
昨年のお正月、息子はまだ生後4ヶ月でしたが、初めて迎えたお正月。妻の実家で新年の挨拶をすると、お義母さんがニコニコしながら、息子に小さな可愛らしい封筒(ポチ袋というんですね!)を渡してくれるのです。
「はい、〇〇(息子の名前)くん、お年玉だよ」
僕はてっきり、お菓子か何かのおまけが入っているのかと思いました。 しかし、後で妻から「開けてみて」と言われて中身を見て、僕は固まりました。
「……現金!?しかも、生後4ヶ月の赤ちゃんにこんなに!?」
なんと、生後4か月の息子が、僕の1ヶ月のお小遣いに匹敵するほどの金額をもらっていました(笑)。
ブラジルにも、クリスマスや誕生日にプレゼントを贈る文化はありますが、新年に「現金」を、それも赤ちゃんに贈るという習慣は全くありません。これは本当にユニークな文化だと、度肝を抜かれました。
生後4か月で銀行口座!?もらったお年玉、みんなどうしてるの?
そして、次に生まれた疑問が「このお金、どうするの?」でした。
妻に聞くと、「息子の将来のために、銀行口座を作って貯金するよ」と当たり前のように言われ、僕は二度目の衝撃を受けます。
「生後4か月で、自分の銀行口座!?」
もちろん、ブラジルでも子どもの将来のために貯金をすることはありますが、生後4か月の子ども”本人名義”の口座を、「お年玉」という臨時収入のために開設する、という発想が、あまりにもしっかりしていて驚きました。
日本の親御さんたちの、子どもの将来に対する計画性の高さと、お金の教育に対する真剣な姿勢を垣間見た瞬間でした。
衝撃②:お店が閉まってる…?ブラジルの「大騒ぎ」とは真逆の「静かなお正月」
現金(お年玉)の衝撃が冷めやらぬまま、僕はさらに日本の正月の「静けさ」に戸惑うことになります。
ブラジルは「白装束」でビーチに集まり、夜通しパーティー
僕の故郷ブラジルの大晦日(12月31日)は、一年で最もエキサイティングな夜です。
多くの人が、新年の幸運を願って真っ白な服(平和の象徴です)に身を包み、ビーチや広場に集まります。そして、年が明けた瞬間、盛大な花火が打ち上がり、「Feliz Ano Novo!(明けましておめでとう!)」と叫びながら、知らない人とまで抱き合って祝福します。
パーティーはそこからが本番。音楽とダンスが朝まで続き、街全体がお祭り騒ぎになるのです。
日本は「初詣」と「こたつとみかん」
一方、日本の大晦日は、除夜の鐘を聞きながら厳かに年を越し、元旦の朝はシン…と静まり返っています。
僕がブラジルのノリで「さあ、パーティーだ!」と外に出ようとしても、お店はどこも閉まっている(最近は開いているお店も増えましたが)。家族は「こたつとみかん」で、のんびりと紅白や特番を見ています。
もちろん、神社へ「初詣」に行く文化は、とても神聖で素晴らしいと思いました。でも、ブラジルのあの「大騒ぎ」に慣れた身としては、日本の「三が日」の静けさが、最初は少し寂しく感じてしまったのも事実です。


お餅vsレンズ豆?まだまだある、日伯の「お正月グルメ」の違い
食べ物も全く違います。
日本のお正月といえば、お餅(お雑煮)や、豪華なおせち料理ですよね。一つひとつの料理に「長寿」や「子孫繁栄」といった意味が込められているのは、本当に奥深い文化だと思います。
一方、ブラジルで新年に必ず食べるものといえば、「レンズ豆(Lentilha)」です。 この小さな丸い豆が「お金(コイン)」を象徴しているとされ、「新年にお金持ちになれますように」という願いを込めて、スプーン一杯のレンズ豆を食べるのが定番です。
どちらの国の料理も、「新年の幸せを願う」という気持ちが込められているのは同じなんですね。
>>気になるそこのあなたへ!こちらが「レンズ豆(Lentilha)」です!ぜひ料理などに使用したり、食べてみてね!
まとめ:どちらの文化も素晴らしい!生後4か月の息子と迎える「ハイブリッドな新年」
「生後4か月の赤ちゃんがお金をもらう」ことに驚いたお年玉。 「静かすぎる」と戸惑った三が日。
日本の「厳かなお正月」と、ブラジルの「にぎやかな新年」。 文化が違えば、新しい年を迎える形もこれだけ違います。
でも、どちらの文化も、家族の健康と幸せを願い、新しい一年が素晴らしいものになるように祈る気持ちは、まったく同じです。
もうすぐ一歳半になる息子には、日本のお餅(※喉に詰まらせないよう、細心の注意を払って!)も、ブラジルのレンズ豆も、両方食べて元気に育ってほしい。
日本の「静かなお正月」の良さも、ブラジルの「陽気なパーティー」の楽しさも、両方知っている「ハイブリッド」な子に育ってくれたら、パパとしてこんなに嬉しいことはありません。
この記事が、国際結婚や海外の文化に興味がある方の、何かの参考になれば嬉しいです!









コメント