こんにちは、ブラジル人パパです!
赤ちゃんや小さい子どもと一緒の外食って、一大イベントですよね。周りに迷惑をかけないかな…」「子どもが飽きて騒いだらどうしよう…」と、お店に入る前からドキドキしてしまいます。
僕の故郷ブラジルでは、周りのお客さんはとても寛容ですが、お店自体に子ども向けの特別なサービスがあることは、あまり多くありません。
だから、日本で初めて子連れでレストランに入ったとき、僕は心から感動しました。そこは、子育て世代にとって、まさに天国のような場所だったのです!
今回は、そんな僕が日本の外食で「神対応!」と叫びたくなった、素晴らしい”おもてなし”の数々を、ブラジルの文化と比較しながらご紹介します。
感動ポイント1:「ベビーチェア」が当たり前にある安心感
まず、お店のドアを開けた瞬間に感動したのが、「お子様用のイス、お持ちしますね!」という一言でした。
日本では、ファミリーレストランはもちろん、ラーメン屋さんやカフェのような小さなお店でも、当たり前のようにベルト付きのしっかりしたベビーチェアが用意されていますよね。
これは、ブラジル人の僕にとっては衝撃的な光景でした。ブラジルでは、よほど高級なレストランや、子ども向けを謳ったお店でない限り、ベビーチェアはほとんど見かけません。スリングを使ったり、親が子どもを膝の上に抱っこしながら、自分の食事を急いでかきこむ…というのが、ごく普通の光景です。
ベビーチェアがあるだけで、親は両手が自由になり、ゆっくりと食事を楽しむことができる。そして何より、「あなたの赤ちゃん、歓迎していますよ」というお店からの温かいメッセージを感じられて、本当に心が救われるんです。
感動ポイント2:「子ども用食器」の可愛さと実用性
ベビーチェアに感動していると、追い打ちをかけるように次の”おもてなし”がやってきました。それは、当たり前のように提供される「子ども用食器」です。
落としても割れないプラスチック製のお皿やコップ。小さな手でも握りやすいスプーンとフォーク。時には、子どもが大好きなキャラクターが描かれていることもあります。
この「何も言わなくても、さっと出てくる」サービスに、僕は再び衝撃を受けました。ブラジルでも、ショッピングモールの中にあるような、少し高級なレストランに行けば子ども用の食器を用意してくれることもあります。でも、街中の一般的なお店では、まだまだ珍しいサービスです。そのため、親が自分で用意するか、お店の大人用の陶器の食器をハラハラしながら使わせることが多いのです。
日本のレストランでは、そんな心配は一切不要。可愛くて安全な食器が用意されていることで、親は安心して食事に集中できます。この細やかな心遣いこそ、日本の「おもてなし」文化の真髄なのだと感じます。
感動ポイント3:「キッズメニュー」という文化の素晴らしさ
そして、日本の子連れ外食における”三種の神器“、その最後を飾るのが「キッズメニュー」の存在です。
もちろん、ブラジルにもキッズメニューはあります。でも、その内容はハンバーガーやチキンナゲットなど、数種類に限られていることがほとんどです。
一方、日本のキッズメニューの豊富さには本当に驚かされます。ハンバーグ、フライドポテト、チキンライス…子どもが好きなものが少しずつ集められた、夢のようなプレート。しかも、ジュースやおもちゃまで付いてくることもあります。
この「子どもが喜ぶこと」を徹底的に考え抜かれたメニューは、ブラジルではなかなか見られません。キッズメニューがないお店では、大人のメニューから辛いものや濃い味付けのものを避けて、取り分けてあげるのが一般的です。
キッズメニューを前にして目をキラキラさせている息子を見ると、「自分のためだけの特別なご飯」が、どれだけ子どもを幸せな気持ちにさせるかがよく分かります。子どもがご機嫌で食事をしてくれれば、親もゆっくりと自分の時間を楽しめる。まさに、家族全員がハッピーになれる素晴らしい文化ですよね。


まとめ:日本の”おもてなし”は、赤ちゃんにまで!
ベビーチェア、子ども用食器、そしてキッズメニュー。 今回ご紹介した3つのポイントは、どれも世界に誇るべき、日本の素晴らしい「おもてなし」文化の表れだと感じています。
子育てをしていると、どうしても周りに気を遣い、外食をためらってしまうことがあります。そんな時、お店のこうした細やかな配慮は、「大丈夫、あなたの家族を歓迎していますよ」という無言のメッセージとなり、親の心をどれだけ軽くしてくれることか。
もちろん、周りのお客さんが寛容で、家族みんなで陽気に食事を楽しむブラジルの文化も大好きです。
でも、社会全体で子育て世代をサポートしようという、日本のこの温かい”おもてなし”の心には、感謝しかありません。この素晴らしい環境のおげで、僕たち家族は、これからも外食を心から楽しむことができそうです。








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