はじめに:街はキラキラ…でも、なぜKFCに行列が!?
こんにちは、ブラジル人パパです!
11月に入り、日本の街は美しいイルミネーションとクリスマスソングで溢れ始めました。空気が澄んだ冬の夜に輝く光は、本当にロマンチックで素敵ですよね。
しかし、日本で子育てを始めてから知った、僕にはどうしても理解できない日本のクリスマスの謎があります。
それは、クリスマス・イブになると、多くの人が「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」の前に大行列を作っていること!
「え、クリスマスって…チキンはチキンでも、そっち!?七面鳥じゃなくて?」
僕の故郷ブラジルでは、クリスマスは一年で最も大切な家族行事。ジリジリと太陽が照りつける真夏の空の下、家族や親戚がみーんな集まり、七面鳥(ブラジルでは”Chester”と呼ばれることが多いです)の丸焼きを囲んで、夜通し大騒ぎします。
今回は、そんなブラジル人パパの目から見た、日本のユニークすぎるクリスマス文化と、僕の故郷ブラジルの「真夏のクリスマス」との違いについて。驚きとカルチャーショック、そして両国への愛を込めて、ご紹介します!
衝撃の連続!日本とブラジルの「クリスマス文化」こんなに違う
僕が日本で感じたカルチャーショックは、大きく分けて3つありました。
衝撃①:食べ物編:「KFC vs 七面鳥」「クリスマスケーキの謎」
まず、食文化の違いです。
日本では、クリスマスの食卓の主役は、KFCのパーティーバーレルと、イチゴが乗った生クリームのクリスマスケーキですよね。
僕もKFCのチキンは大好きですが、「なぜクリスマスに?」と最初は本当に不思議でした。(後で日本のマーケティング戦略の歴史を知り、二度驚きました!) そして、クリスマスに食べる「イチゴのショートケーキ」という文化。ブラジルではクリスマスといえば、ドライフルーツがぎっしり詰まった「パネトーネ(Panetone)」というパン菓子を食べるのが定番なので、これも大きな違いでした。
>>こちらがブラジル定番のパネトーネ(Panetone)です!
一方、ブラジルのクリスマスディナーは、七面鳥(Chester)や豚のもも肉の丸焼き(Pernil)が主役。これをオーブンで何時間もかけて焼き上げ、ライス、サラダ、フルーツなど、テーブルに乗り切らないほどの料理を家族総出で準備します。日本のKFCの手軽さとは、まさに対極にあるかもしれません(笑)。
衝撃②:過ごし方編:「恋人たちの夜 vs 家族と親戚の大パーティー」
そして、僕にとってこれが最大のカルチャーショックでした。 日本では、クリスマス・イブは「恋人と過ごすロマンチックな日」というイメージが強いですよね。
「え!?クリスマスに家族じゃなくて、恋人と過ごすの!?」
ブラジル人の僕にとって、クリスマスは100%、何があっても家族と親戚のための日です。 24日の夜は、どんなに離れていても家族や親戚が実家に大集合し、夜10時頃から食べたり飲んだり、おしゃべりしたり。そして深夜0時になった瞬間、「Feliz Natal!(メリークリスマス!)」と叫びながら全員でハグをし、プレゼント交換が始まります。
音楽をかけ、夜中まで続く大パーティー。日本の「静かでロマンチックなイブ」とは、雰囲気も音量も(笑)まったく違います。
衝撃③:気候編:「雪とイルミネーション vs 真夏とビーチ」
最後は、根本的な環境の違いです。
日本のクリスマスソングは「雪」や「寒い冬」がテーマで、イルミネーションが美しく映えますよね。
しかし、ご存知の通り、南半球にあるブラジルのクリスマスは真夏です。気温は30℃を超え、日差しは痛いほど。
もちろんサンタクロースは来ますが、僕たちが「Papai Noel(パパイ・ノエウ)」と呼ぶ彼は、あのモコモコの衣装のまま、汗だくでプレゼントを配っています(笑)。クリスマスにビーチサンダルを履き、プールやビーチで過ごす人も珍しくありません。
「ホワイトクリスマス」に憧れを持つブラジル人と、「真夏のクリスマス」に少しだけ憧れる日本人。面白いですよね。
1歳の息子と迎える、我が家の「ハイブリッド」クリスマス
文化の違いに驚きつつも、僕たち家族は今、1歳を過ぎた息子にとって記憶に残る初めての「日本式」クリスマスを迎える準備をしています。
KFCを予約してみるか…それともブラジル流に頑張って七面鳥を焼いてみるか…悩みどころです。
そして、もう一つ悩ましいのが、1歳の息子でも食べられるクリスマスケーキ。 日本では、赤ちゃん用のケーキや、豆乳クリームを使ったケーキなど、素晴らしい選択肢がたくさんあって、また驚かされています。
プレゼントは、先日ブログでご紹介した、息子が今ドハマりしているおもちゃたちを準備万端です!
>> 【参考記事】1歳の息子が夢中!パパが選ぶ鉄板おもちゃTOP3【本音レビュー】


日本の文化とブラジルの文化、両方の良いところを取り入れた、我が家だけの特別なクリスマスにしたいと思っています。
まとめ:KFCも七面鳥も、根っこにある愛情は同じ
日本の「静かでロマンチックな、KFCとケーキのクリスマス」。 ブラジルの「暑くてにぎやかな、七面鳥と家族のクリスマス」。
形はまったく違いますが、一年に一度、大切な人の幸せを願い、子どもの笑顔のために奔走する親の気持ちは、世界共通なのだと、日本のクリスマス文化に触れて改めて感じています。
KFCに並ぶ行列も、汗だくのPapai Noelも、すべてが愛おしい文化ですよね。
皆さんも、素敵なクリスマス(Feliz Natal!)をお過ごしください!









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