出産は夫婦二人だけのものではない
こんにちは、ブラジル人パパです!
新しい命の誕生。それは夫婦にとってはもちろん、両家の家族にとっても、言葉にできないほど大きな喜びですよね。
しかし、国際結婚の我が家の場合、少し事情が特殊でした。 僕の両親は「地球の裏側(ブラジル)」。 そして妻の両親は、日本国内とはいえ少し離れた場所に住んでいます。
「すぐに会えない距離」と「文化の違い」。 この2つの壁を越えて、僕たち夫婦はどうやって家族と心を一つにして出産を迎えたのか。
今回は、ブラジル人パパの僕が、出産前に実践した「2つの家族」とのコミュニケーションと、そこで感じた絆についてお話しします。
地球の裏側の両親へ:行きたくても行けない「距離」を埋めるもの
まず、ブラジルにいる僕の両親について。 妊娠を報告した時、彼らは画面越しに飛び上がらんばかりに喜んでくれました。でも同時に、「すぐに飛んでいけない」という切なさも感じていたと思います。
① 毎週末のビデオ通話が「命綱」
そんな物理的な距離を埋めてくれたのは、やっぱりテクノロジーの力でした。 僕たちは妊娠中、毎週末必ずLINEでビデオ通話をしていました。
「見て、お腹こんなに大きくなったよ!」 「今日のエコー写真はこれだよ、鼻がパパに似てるかも?」
リアルタイムで妻の姿を見せ、経過を報告する。 たったそれだけのことですが、画面越しに成長を共有することで、ブラジルの両親も「遠くにいても、一緒に準備しているんだ」という当事者意識を持ってくれたように感じます。
息子が生まれた今も、この習慣は続いています。画面越しに孫に話しかける両親の笑顔を見るのが、僕の週末の楽しみです。
② 母の葛藤と、父の昔話
出産が近づくにつれ、母はよく「日本に行って手伝いたいなぁ…」とこぼしていました。 でも、仕事もありますし、ブラジルと日本は飛行機で30時間以上かかる距離。「ちょっと行ってすぐ帰る」なんてことはできません。
行きたいけど行けない母の葛藤。 それを聞いて、僕は「心配しないで、僕たちがしっかりやるから」と伝えることしかできませんでしたが、その気持ちだけで十分に親の愛を感じました。
一方、父との会話も変化しました。 「あんたは小さい頃、こんなことをして大変だったんだぞ」 「あの時は今だにはっきり覚えてる…」
父が語る昔話を聞くうちに、「ああ、父さんも今の僕と同じように、不安や期待を抱えていたんだな」と、妙に親近感が湧きました。 自分が親になることで初めて、親の偉大さと苦労を知る。地球の裏側との通話は、僕を「息子」から「父親」へと成長させてくれる時間でもありました。
日本の義実家との絆:里帰り中の妻を支えてくれた感謝
そして、もう一つの大切な家族、日本の義両親との関わりです。 おかげさまで、お義父さんもお義母さんも、ブラジル人の僕にとても良くしてくれています。
③ 出産前の「里帰り」で妻もリフレッシュ
出産自体は僕たちの住む場所でする予定でしたが、妻は出産前の大事な数ヶ月間、体調を整えるために実家に里帰りしていました。
正直、夫としては少し寂しさもありましたが、それ以上に「安心感」が勝りました。 妊娠後期の身体が一番辛い時期に、僕が仕事でいない間も、経験豊富な義両親がそばにいてケアしてくれる。
「何かあったらすぐに頼れる人がいる」 この環境を作ってくれた義両親には、感謝してもしきれません。おかげで僕は、安心して仕事や出産後の準備(部屋の掃除など!)に集中することができました。

④ 「空気を読む」って難しい!文化の壁を超えて
義両親とはとても良い関係ですが、やはり「文化の違い」を感じる場面はあります。
特に難しいのが、日本の伝統的な「相手への気遣い」「気配り」「空気を読む」というコミュニケーションです。 ブラジル人は割とストレートに感情や意見を伝えますが、日本では「察する」ことが美徳とされますよね。
「あ、今の言い方はストレートすぎたかな?」 「お義父さんのあの反応は、どういう意味だろう?」
最初は戸惑うことも多かったです。でも、義両親の行動を見ていると、常に相手を思いやり、先回りして動いていることに気づきます。 これはブラジルの「情熱的な愛」とは違う、「静かで深い愛」の形なんだと学びました。
まだまだ勉強中ですが、日本の家族の一員として、この「心遣い」の文化も大切にしていきたいと思っています。
まとめ:場所は離れていても、想いは一つ
ブラジルの両親も、日本の義両親も。 住んでいる場所も、言葉も、文化も違いますが、「新しい命の誕生を心待ちにしている」という想いは、驚くほど同じでした。
物理的な距離は、こまめなビデオ通話で埋められます。 文化の壁は、互いのやり方をリスペクトすることで乗り越えられます。
これからパパになる皆さん。 出産前こそ、ぜひ両親・義両親とたくさんコミュニケーションを取ってみてください。 彼らは、これから始まる育児生活において、間違いなく最強の「味方」になってくれるはずですから!


コメント