「また大きな置物が増えるだけじゃ…?」その不安、僕もでした。
こんにちは、ブラジル人パパです!
フィッシャープライスの「すわってたのしい!わんわんのバイリンガルチェア」、すごい人気ですよね。子育て支援センターにあれば、いつも誰かが座っている。ネットの口コミを見れば、絶賛の嵐。機能を知れば知るほど、「これはすごい知育玩具だ…!」と感心させられます。
でも、心のどこかで、冷静な自分がささやいてきませんでしたか?
「…とはいえ、うちの子がここまで夢中になる保証は、どこにもないよな?」
そうなんです。僕も、息子の1歳の誕生日プレゼントとしてこのイスを検討していた時、まさにその不安と戦っていました。
これまでにも、鳴り物入りで買ったおもちゃが、数週間後には部屋の隅でただの大きな置物と化す…。そんな悲しい光景を、僕たちは何度も見てきました。
しかも、相手はなかなかの大物。おもちゃとしては立派なサイズ感と、勇気のいるお値段です。これがもし、息子の心に響かなかった場合…我が家のリビングに、また一つ、高価で巨大な”オブジェ”が誕生してしまう未来が、僕にはっきりと見えました(笑)。
この記事は、そんな僕が、実際に1ヶ月間使ってみて、どうだったのか。あの時の不安は的中したのか、それとも…。その正直すぎる結末を、あなたにお伝えするために書きました。
結論:僕が唯一”後悔”したこと
あれだけ購入をためらった僕ですが、結論から言います。
このイスを買って、後悔しました。
――なぜ、もっと早く買わなかったんだ!と。
そうなんです。僕が唯一後悔したのは、息子の最高の笑顔をもっと早く見られたはずの数ヶ月間を、僕自身の「迷い」によって失ってしまったことでした。
使い始めてわずか1ヶ月。このイスは、僕たちが想像していたような単なる「おもちゃ」ではありませんでした。息子にとっては、毎日新しい発見をくれる「成長のパートナー」であり、僕たち親にとっては、育児の戦友とでも呼ぶべき、かけがえのない存在になったのです。
では、なぜここまで言い切れるのか?それは、このイスが他の知育玩具と決定的に違う、親の想像を超える価値を持っていたからです。
なぜ「ただのイス」じゃなかった?“元が取れる”と確信した3つの瞬間
僕がこのイスの値段以上の価値、つまり「元が取れる」と確信したのには、この1ヶ月の間に目の当たりにした、3つの決定的な瞬間がありました。
それは、単なる機能紹介のリストでは決して伝わらない、息子の成長そのものの物語です。
瞬間①:「自分だけの場所」が、息子の世界を広げた日
このイスが我が家に来て数日後、驚くべき光景を目にしました。
息子が、お気に入りだったはずの絵本をわざわざリビングの向こうから運び、このイスに「よじ登って」から、おもむろにページをめくり始めたのです。
その姿は、まるで大人が書斎のソファで読書をするかのようでした。
この時、僕は気づきました。息子にとって、これはもはや単なるおもちゃのイスではない。「ここはボクだけの、特別な場所なんだ」という、彼の小さなプライドと世界が、このイスを中心に生まれ始めていたのです。
ただ座って音が鳴るだけじゃない。子どもの「自分」という意識を育む、大切な”居場所”になってくれる。これは、お金には代えがたい価値だと感じました。
瞬間②:「スマートステージ機能」の本当の意味に気づいた日
購入前、正直に言うと「スマートステージ機能」の凄さを、僕はよく理解していませんでした。「成長に合わせてレベルを変えられる、便利な機能」くらいにしか思っていなかったのです。
しかし、使い始めて1ヶ月、その本当の意味が分かりました。
今、1歳の息子は主にレベル1で遊んでいます。イスが「いち!」と教えてくれれば喜び、ABCの歌が流れれば体を揺らす。これはこれで、最高に可愛らしい光景です。
でも先日、僕が試しにレベル3のスイッチに入れたとき、イスがこうしゃべりました。「ちょうちょの真似をして飛んでみよう!」とその英語版。
その瞬間、僕はハッとしたのです。
今はまだ意味が分からなくても、もしかしたら一年後には、息子がイスと一緒に「butterfly!」と笑顔で叫んでいる未来が、はっきりと見えました。
このイスは、今の息子を楽しませてくれるだけでなく、未来の息子とのコミュニケーションを予約してくれている。そう気づいた時、このおもちゃは決して「すぐ飽きる」ものではないと、確信に変わりました。
瞬間③:「ありがとう」とイスに感謝した日
そして最後は、親である僕が、心からこのイスに「ありがとう」と言った日の話です。
それは、夕飯の準備でどうしても手が離せない、まさに戦場のような時間でした。足元でぐずり始めた息子を前に、途方に暮れていたその時。息子がふと、このイスに自分で座り、リモコンのカチカチ音に夢中になり始めたのです。
そのおかげで生まれた、わずか10分ほどの静寂。
でも、その10分があったから、僕は無事に夕飯を作り終えることができました。息子にイライラをぶつけずに済みました。
このイスは、ただ子どもを楽しませるだけじゃない。親の心の余裕を守ってくれる、頼もしい戦友でもある。これは、育児に奮闘するすべてのパパ・ママにとって、何よりの価値ではないでしょうか。


買う前に知って!正直なデメリットと、賢い使い方
ここまで良い点ばかりを熱弁してきましたが、もちろん「うーん、ここはちょっと…」と感じた点が無いわけではありません。
どんなに素晴らしい商品でも、完璧なものはありませんよね。購入してから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないために、僕が正直に感じたデメリットも包み隠さずお伝えします。
一番最初に気になったのが、音量です。このイスの電源には「オフ」「音量 小」「音量 大」の3つの段階があります。ボリュームが2段階で調節できるのは嬉しいポイントなのですが、正直に言うと「音量 小」でも、子どもが寝静まった夜中には、なかなかの存在感です(笑)。
子どもが寝静まった夜中に、うっかりイスに触れてしまって「ABCの歌」が大音量で流れた時は、さすがにヒヤッとしました(笑)。静かな環境で過ごしたい時は、主電源をオフにしておくのがおすすめです。
これは電動おもちゃの宿命ですが、もちろん電池が必要です。我が家では、息子が毎日かなりヘビーに使っていますが、今のところ最初の電池で1ヶ月間しっかり動いてくれています。
ただ、遊ぶ頻度によってはもう少し交換が早まるかもしれません。充電式ではなく、単3電池が3本必要なので、ストックを少し用意しておくと安心ですよ。
とはいえ、これらの小さなデメリットを補って余りあるほどのメリットがある、というのが僕の正直な感想です。
【最終チェック】もし、あなたがこんな未来を望むなら…
ここまで、良い点も悪い点も正直にお話ししてきました。
それらすべてを踏まえた上で、最後に一つだけ、あなた自身に問いかけてみてほしい質問があります。もし、あなたがこんな未来を望んでいるのなら、このイスはきっと、最高のパートナーになってくれるはずです。
- 子どもの「できた!」という発見の笑顔が、毎日見たい
- 遊びながら、自然に英語に触れる”きっかけ”を作ってあげたい
- 子どもの「自分だけの場所」を大切にし、主体性を育んであげたい
- 正直、コーヒー一杯でもいいから、ホッと一息つける時間がほしい…!
もし、一つでも「YES」と心の中でうなずいたなら、あなたとこのイスの相性は、かなり良いのかもしれません。
まとめ:これは「おもちゃ」ではなく、家族への「投資」かもしれない
今回は、僕が購入を迷いに迷ったおもちゃフィッシャープライスの「すわってたのしい!わんわんのバイリンガルチェア」について、本音でレビューしてみました。
この1ヶ月で僕が確信したこと。それは、このイスは「おもちゃ」というカテゴリーだけで考えるべきではない、ということです。
これは、子どもの好奇心や主体性という、未来への「投資」。 そして何より、親がほんの少しだけホッとできる時間、つまり「心の余裕」への投資なんです。
もちろん、最終的に決めるのはあなた自身です。でも、もしあなたが「値段」という一点だけで迷っているのなら、少しだけ考えてみてほしいのです。
このイスがもたらしてくれる、子どもの成長の瞬間と、ほんの少しの穏やかな時間。その価値は、きっと値段以上のものであると、僕は信じています。









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